人の体の司令塔として思考や記憶、身体活動をコントロールしている神経中枢の脳の健康を維持、改善することは私たちの毎日の生活には必要不可欠です。その脳の活動に必要な重要な要素の1つが血流。脳の血流が持続的に不足ぎみだと、頭痛などの体調不良をはじめ、うつ病、認知症、脳卒中などの大きな疾患に繋がる可能性があります。今回は、誰でも日常でできる脳への血流を増やす7つの方法をお伝えしていきます。
脳への血流が低下することでの健康リスクは?
人の総体重のわずか2%程度の重さである脳は、体の総血流量の約15%から20%を必要とします[1]。脳の血流量及び血液循環が低下すると、血中の酸素やブドウ糖やケトン体などの脳が必要とする栄養素の供給が低下し、
・認知機能障害
・ブレインフォグ
・片頭痛
・めまい
・うつ病
・不安障害
・パニック障害
・PTSD(心的外傷後ストレス障害)
などのリスクが高まります[2][3]。また、脳への血流の低下が続くことで脳卒中のような死に至る疾患のリスクにも繋がるため十分に注意をする必要があります[4]。この脳への血流が低下する要因は、血圧異常、甲状腺機能の低下、感染症、ストレス、睡眠不足、肥満や加齢[5]などさまざまですが、逆に、脳への血流を増加させる方向での対策を施すことで、上記で述べたリスクを回避するだけでなく、脳の働きに磨きをかけることもできる可能性があります。