甘いものをついつい食べ過ぎてしまう。タバコやお酒がやめられない。ギャンブルもビデオゲームも長時間のスマホ使用もなかなかやめられずに悩んでいる人は多いのではないでしょうか?毎日のように起こるこういった負の習慣って積もり積もれば健康へのマイナスインパクトも結構なものだし精神衛生上もよくなさそう。辞める気がないのであればそれはそれで良いでしょう。でも、辞める気がある人は、甘いものを食べるたびにため息が出て結果的に全然楽しくない。そんなループの原因の1つが快楽・快感物質と言われている神経伝達物質のドーパミンです。このドーパミンの仕組みを知ることで負のループから抜け出せるかもしれません。今回は、特に負の習慣で悩んでいる人が知るべきドーパミンについてお伝えしていきます。
快楽・快感物質のドーパミンの役割って何?
ドーパミンは、セロトニン、オキシトシン、エンドルフィンなどの神経伝達物質と作用し私たちの脳に喜びと報酬を与えます。幸福感に加えて記憶力や集中力、行動力にも影響を与えるドーパミンは、他の神経伝達物質に比べてより実際の行動を起こす動機付けにもなるため、このドーパミンの放出が人のやる気スウィッチになります[1]。例えば、自分の好きな焼き菓子の香りがどこからか漂って来た際に、脳はドーパミンを放出しその焼き菓子を手に入れるための行動を起こそうとします。自然と行動を実践しモチベーションとなるのはこのためです。よって、毎日の人の行動と生活習慣にはこのドーパミンは必要不可欠。やる気を引き出し、達成感や満足感などの報酬を得るための動機付け、原動力的な役割を果たすのです。大きな仕事のプロジェクトが終われば得られる報酬(評価や金銭的な報酬)やあと5分歩けば得られる報酬(休憩や睡眠)など人はこのドーパミンの積み重ねにより努力し前進し、モチベーションを保っています。