日本では肝臓に良いとして知られている「ウコン(学名:Curcuma longa)」。飲み会前にぐっとウコンドリンクを一飲みするという方も多いのではないでしょうか? 英語では「ターメリック」と呼ばれるウコンですが、ビビッドな黄色が特徴的で、インド料理によく使用されています。古くから「インディアン・サフラン」と呼ばれ、その根茎を食するハーブの一種です。皮は茶色で、生姜のように厚くごつごつとしており、生姜とオレンジを混ぜたような独特の風味があります。
ウコンは昔から健康に良い影響があるといわれており、「命のスパイス」とも呼ばれています。この「命のスパイス」は、実はとても身近で、日常生活に取り入れる方法がいくつもあります。ウコンとはいったい何なのか、どのような健康効果・効能があるのか、ひも解いていきましょう。
ウコンの健康効果・効能とは!?
ウコンがウコンたるゆえん、その健康成分は「クルクミン」です。冒頭で述べたように、ウコンは「命のスパイス」として知られていますが、ウコンに含まれる健康成分クルクミンがウコンをその地位に押し上げたといっても過言ではありません。この成分は以下のような機能性を示すといわれています。
抗炎症作用:クルクミンは発赤、熱感、腫脹、疼痛などの症状に対し、抗炎症剤として働くとされています。しかも過剰摂取しない限り副作用はほとんどありません。
関節炎:今年行われた研究によると、12週間、約300ミリグラムのクルクミンを毎日3回投与された患者は、関節炎の痛みが軽減され、関節の可動性も増したという効果が報告されています[1]。その他の先行研究では、ウコン抽出物が炎症経路を遮断し、腫れや痛みを引き起こすタンパク質の発生を効率的に抑えてくれるという結果も出ています[2]