前回に紹介しましたサプリメントの相互作用まだ多くありますので、引き続き紹介したいと思います。
コラーゲンとビタミンC
コラーゲンは私たち人体の軟骨や関節などに存在する重要なたんぱく質の一種です。一口にコラーゲンといっても細かく見ると多くの種類のコラーゲンがあります。ゼリーとかに使用するゼラチンも実はコラーゲンの一種です。またコラーゲンペプチドはコラーゲンを低分子化したもので体内でアミノ酸に分解される為、サプリとしてもよく使用されています。また近年では化粧品にも使われています。このコラーゲンサプリを調べてみると、その多くがビタミンCを配合して販売されています。その理由は、コラーゲンの体内での合成にはビタミンCが補酵素として必要だからなのです。もしビタミンCが配合されていないコラーゲンを摂る際には是非ビタミンCも一緒に摂ってください。なお、皆様におなじみのこのビタミンCはコラーゲンだけでなく様々な栄養素の体内での分解、合成に重要な補酵素として働き、体内で必要になるので、サプリ合剤に含まれている微量のビタミンCだけでなく、十分な量を摂ることをお勧めします。
文献[1][2][3][4]
銅と亜鉛
亜鉛は必須ミネラルの一種で、食品から摂る必要のある重要な栄養素です。亜鉛もまた体内の多くの酵素の活性に関与しているので欠乏すると様々な健康上の問題を引き起こします。
風邪、美肌、美髪サプリなどとして幅広く流通しているこの亜鉛、実は摂りすぎると銅欠乏症をひきおこすのです。これは、過剰な亜鉛が銅の吸収を阻害するからです。逆に銅が過剰だと今度は亜鉛が不足してしまいます。ですから亜鉛をサプリとして摂る場合、銅が配合されているものを使用するか、別途銅のサプリを摂取することがお勧めです。ただし、亜鉛、銅はサプリとして摂取すると容易に許容上限摂取量に達してしまうので、過剰摂取に注意しましょう。