急速に進化する通信テクノロジー。先月NTTドコモやソフトバンクなどにより、第5世代移動通信システム「5G」のサービスが開始されました。あまり日本では話題にあがりませんが、実はこの「5G」の健康リスクについて世界中で議論されているのです。今回はこの次世代通信テクノロジー「5G」による電磁波(EMF)が健康にどのようなリスクを与えるかにフォーカスしていきます。
第5世代移動通信システム「5G」は今までと何が違う?
現在のモバイル通信システムのほとんどが8年前から導入されている「4G」技術によるもの。モバイル技術に特化したこの「4G」に対し、スマートフォンやタブレットによる映画の鑑賞、ゲームやスポーツのライブ観戦、遠隔技術や自動運転等を可能にする通信システムが「5G」。この「5G」は、現行の「4G」の100倍もの通信速度を持ち、Wi-Fiの通信速度とほぼ同等と言われています。よって、「4G」では3.6GHzだった周波数帯が、「5G」では、3.7Ghz帯や4.5Ghz帯(Sub6)、28GHz(ミリ波)という違う周波数が使用されます。このより高い「5G」の周波数の使用による健康被害が懸念されているのです。