コロナウイルスの蔓延を受けて、自宅待機や在宅勤務を余儀なくされている人々が多い中で、メンタルヘルスに与える影響を懸念しアメリカのCDC(アメリカ疾病予防管理センター)が不安やストレスの管理の方法を発信しています。また、普段の生活のリズムが崩れることで、ウイルス以外の身体の健康リスクも考えられます。今回は、自宅待機における精神と身体のケアを紹介していきます。
メディテーションを日課に
以前は仏教の座禅といったような宗教的なイメージのあったメディテーション(瞑想)ですが、今では世界的にメディテーションを行う人口は右肩上がり。すでに日課に取り入れている人も多いかと思いますが、ストレスが溜まりがちな現代人の生活にとって、メディテーションは毎日自宅で簡単にできる効果的なセルフメンテナンス法です。深い呼吸でリラックスすることで、不安な心をコントロールし[1]、睡眠を改善し[2]、ストレスに強い精神を作り上げることができます[3]。具体的なやりかたについては例えばこの記事をご参考にしてみてください。
部屋の整理整頓、掃除をする
お部屋の掃除は毎日の日課として当然行うべきことですが、カリフォルニア大学の研究では、乱雑な整頓されていない部屋で過ごしている人は、きとんと整頓した部屋で過ごしている人よりもコルチゾールのレベルが増加することが示されました。コルチゾールとは、ストレスに反応して生成されるストレスホルモン。慢性的に分泌量が高いと免疫機能の低下[4]といったマイナス影響をもたらすので注意が必要。また、とっても地味な作業である食器洗いが、なんと睡眠の質を改善するエンドルフィンを生成し、ストレスを軽減することが分かっているのです[5]。このように掃除・家事とメンタルヘルスは密接な関係にあります。普段、在宅時間が少ない方は、これを機に積極的に行ってみては?