世界屈指の温泉大国と言われている日本。国民1人当たり平均で年に1回は温泉地を利用しているというデータもあるくらい、温泉は多くの人に愛されている日本の文化の1つでもあります。温泉と言えば、昔から言い伝えられている温泉成分による効能や効果。筋肉痛や肩こり、疲労回復をはじめ糖尿病や神経痛、リウマチなど非常に多くの疾患に対して効果があると言われている一方、本当にそのような効果があるのか怪しい場合も多々あり、有効なエビデンスもほとんどないのが実情です[1]。温泉地によっては、効能を前面に押し出した誇大な宣伝をしているところも。そもそも温泉に含まれている良い成分やミネラルだけが公表されていたりもしていますが、実は多くの温泉には健康に有害な物質も微量に含まれているのです。今回は、ちょっと気になる体に良くない温泉に含まれる物質についてお伝えしていきます。