食品の原材料表をチェックすると頻繁に見かけるのが「遺伝子組み換えでないもの」という表示。これは、みなさんもご存知、GMO(遺伝子組み換え作物)を含んでいないという意味ですが、なぜこのような表示がされているのでしょうか?それは、GMO食品には何かしらの形で健康上のリスクが懸念があるからと言えます。今回は、世界の遺伝子組み換え農作物の栽培量も年々上昇している中で[1]、その主な健康リスクである腸の損傷にフォーカスしていきます。
GMOが含まれている農作物とそのシェア率は?
世界の遺伝子組み換え農作物のデータをみると、遺伝子組み換え農作物のうち、大豆が50%を占め、30%がトウモロコシ、残りがワタや西洋ナタネで[2]、その中でも我々日本人がもっとも消費し懸念すべき農作物が大豆とトウモロコシでしょう。
特に、大豆は、国内の自給率が37%[3]、輸入大豆の70%以上をアメリカから輸入しているのが実態です[4]。そのアメリカの大豆の90%がGM種子で栽培されているというデータが米国農務省(USDA)によって発表されているので、日本におけるGMO大豆の食品のシェアは、必然的に高いであろうことが想像できます。ただ、日本国内では、商業目的の遺伝子組み換え作物の栽培は禁止されているので、日本にあるGMOは、すべて輸入品となります。