geefeeでも何度か特集しているアレルギーと似たような症状を引き起こす食物中のヒスタミン。ヒスタミン不耐性を持っている人は、主にチーズ、キムチ、納豆などの発酵食品をはじめ、トマトやナス、ワインやビールなどさまざまな高ヒスタミン食材から頭痛や鼻炎をはじめ、下痢、皮膚炎などの健康リスクに晒されますが、このヒスタミン不耐性の症状が現れる原因の1つと言われているのがヒスタミン分解酵素のDAO酵素(ジアミンオキシダーゼ)の不足です。このDAO酵素を活性化させることで、症状が軽減できる可能性があると言われています。今回は身近にある意外な要因で不足する可能性のあるDAO酵素についてフォーカスしていきます。
DAO酵素(ジアミンオキシダーゼ)とは?
一般的に体に悪い印象のあるヒスタミンですが、実は消化器系、神経系、免疫系の機能を調整する大切な役割を持ちます。一方、高ヒスタミン食などの摂取により体内で蓄積されたヒスタミンとそのヒスタミンの分解のバランスが崩れることでヒスタミン不耐性の症状が引き起こされます。このヒスタミンの分解を担うのがヒスタミン分解酵素のDAO酵素です。よって、体内でのヒスタミンの蓄積、もしくは、DAO酵素の不足がヒスタミン不耐症の要因となっている可能性が指摘されています[1]。発酵食品などの高ヒスタミン食を避けることだけではなく(詳しい食品は以前の記事を参照)、DAO酵素を阻害する食品も避けることで、ヒスタミンの分解を促進できると言われています。