欧米では普通のお水の代わりに飲まれている炭酸水。日本ではどちらかというとお酒の炭酸割で使用されていて単体で飲む人は少ないかもしれません。味のない炭酸水は、それ自体で飲むには少し物足りなく、また、独特な炭酸ガスのシュワシュワにより何となく不健康なイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?しかし、実はこの炭酸水にはさまざまな健康効果が期待できるのです。今回は、この炭酸水の健康効果や健康リスクの誤解、注意点などにフォーカスを当てていきます。
炭酸水ってなに?成分は?
炭酸水の炭酸は、二酸化探炭素。中にはクエン酸Naなどが入っている炭酸水もありますが、基本は、水と炭酸のみが成分となります。水道水に比べて少しだけ酸性です。
炭酸水の健康効果とリスクを解く
炭酸水の歯や骨の健康への影響
炭酸が歯の健康に悪いという印象を持っている人も多いのではないでしょうか?「酸」というイメージから来ているのかも知れません。しかし、研究によると、炭酸水は通常の水よりも若干エナメル質に影響を与えるものの、特段害はないとされています[1]。注意すべきは、砂糖入り炭酸飲料。炭酸水の100倍ものダメージを与える可能性があると言われています[2]。また、炭酸水は特に骨密度に悪影響がないということも分かっています[3]。炭酸水は逆に、骨の強度が増す可能性があることが動物の実験で分かっています[4]。
炭酸水のダイエット効果
炭酸水を飲むことで、食べ物が胃に長く留まることを促進し膨満感を高めることがある[5]という研究がある一方で、他の研究では、空腹ホルモンであるグレリンを増加させるという研究結果も[6] [関連記事;最新科学に基づいた減量法。満腹ホルモン「レプチン」と空腹ホルモン「グレリン」をハック!]。いずれにせよ、炭酸水はカロリーフリーですので、これを飲むことだけで体重が増えることはありません。