お米やパンや麺類、果物や野菜などから炭水化物(糖質)を摂取すると上昇する血糖値。この血糖値の急上昇を避けることで、糖尿病や心筋梗塞などの病気のリスクを低下させることができるだけでなく、様々な健康効果があることがわかっています。今回フォーカスするGI値(グリセミック・インデックス)は、食品に含まれる糖質による血糖値の上昇スピードを指数化したもの。GI値が低い食品ほど血糖値の上昇が緩やかに抑えることができます。GIの基礎知識や低GI食品、高GI食品のリストを中心にお伝えしていきます。
GI値(グリセミック・インデックス)って何?
以前の記事「ケトジェニックダイエットは2型糖尿病に良い?悪い?」でもお伝えした血糖値の上昇に伴う糖尿病や心臓病、肥満などのリスクの上昇。低糖質な食事を心がけ血糖値をコントロールするために炭水化物などの糖質の量を減らすことが大切ですが、炭水化物といっても種類はさまざま。炭水化物の種類によって、血糖値に及ぼす影響は変わってきます。この違いを知るのに有効なのがGI値(グリセミック・インデックス)。この指標は、1980年代初頭にカナダの教授「David Jenkins」により考案されまたもので[1]、純粋なブドウ糖をGI値100とし、それぞれの食品を50g摂取した際の血糖値上昇度を表します。このGI値は一般に以下のように区分されています。