抗酸化物質がたっぷり入ったコーヒーは多くの健康へのプラス効果が期待できる優れた飲み物の1つであるというのは最近の研究で明らかになっており、広く知られるようになりました[関連記事:コーヒー飲んで、医者知らず!?科学的に明かされる驚くべき力]。飲む量や時間帯に気を付ける必要はあるものの、特にマイナスの作用を気にする必要はあまりないように思われています。しかし、単純にプラスの要素ばかりではありません。焙煎したコーヒー豆には有害な化学物質であるアクリルアミドが含まれているのです。今回は、好きな人は毎日のように飲むからこそ知っておきたいコーヒーに含まれる有害物質のアクリルアミドについてお伝えします。
有害物質アクリルアミドって何?
白い無臭の結晶性化合物のアクリルアミドは、主にプラスチックの製造や排水の処理に使用される化学物質です。タバコの煙、化粧品などのパーソナルケア製品をはじめ、食品ではジャガイモや穀物ベースの揚げ物や焼き物、焼き菓子、揚げ菓子、シリアルなど、アミノ酸や糖質を多く含む食品を高温調理した際に生成されます[関連記事:揚げ物だけじゃない!タバコと同じくらい健康に悪い料理の見分け方]。アクリルアミド濃度は、食品の製造方法や原材料の成分によって影響を受けるため、同じ原材料の食品でも濃度は異なります。多くの種類の食品に含まれているため、私たちの生活の中でこのアクリルアミドを完全に回避することは難しいと言われています[1]。