「Shiitake」や「Maitake」など日本名がそのまま英語化されていることでも分かるように、海外でも話題となっている日本のキノコ。そもそも、日本でのキノコ食の歴史は4000年以上も前の縄文時代にさかのぼると言われ、古くから親しまれています。日本の食用キノコは約200種類。カロリーが低く食物繊維が豊富なため、整腸作用がありダイエット食にも適していますが、他にもいろいろな驚きの健康効果が期待できるのを知っていましたか? 今回は、これからの季節、鍋の具材にもオススメのキノコ5種(椎茸、えのき茸、舞茸、しめじ、エリンギ)の栄養価と健康効果をご紹介します。
椎茸(シイタケ)
グアニル酸とグルタミン酸が旨味成分として含まれる椎茸。特に干した椎茸にはグアニル酸成分が多く発生し、グルタミン酸含有量も生椎茸の100g中70mgに比べ、干した椎茸は1060mgと10倍以上になり、旨味が大幅に増します。また、椎茸に含まれるベータグルカンという種類の物質は、精製された上で抗悪性腫瘍剤のレンチナンとして認可されており、免疫作用を活性化することが分かっています[5][6]。コレステロール値・血圧を下げるエリタデニンという、他のキノコにはない成分が含まれているのも特徴。