テレビのCMやネット広告などでよく目にするグルコサミン。ひざの痛みや関節痛の軽減、改善効果をもたらすというキャッチフレーズで、サプリメントが販売されています。また、このグルコサミンサプリメントに含まれているサメの軟骨の抽出物であるコンドロイチンとの関係性も気になるところ。でもこれだけ宣伝されていると、本当に効果があるのかが逆に気になるところ。今回は、このグルコサミンがもたらす効果と潜在的なリスクについてお伝えします。
グルコサミンって何?
軟骨の材料であるヒアルロン酸を構成する糖の一種であるグルコサミンは、体内で自然に生成されます[1]。自然由来では甲殻類の殻や、動物の皮膚や軟骨に含まれていますが、食事としてこれらの物質を常日頃食べることは困難な場合も多く、N-アセチルグルコサミンとして抽出しサプリメント等で摂取することができます[2]。年齢を重ねるにつれて減少するグルコサミン。特に高齢者の使用者が多く、このグルコミサンを補うことで骨関節疾患が改善される、と言う触れ込みで販売されています。