ひとつまみ料理に入れただけで食欲をそそる風味を加えるスパイスやハーブ。消化を助ける腸内細菌を増やしたり、炎症を減らしたり、さまざまな健康効果が期待できます。でも、ものによっては反栄養素が含まれ、健康を害する場合も。この「シリコンバレー式」のハーブ・スパイス・マップを利用すれば、取るべきものと避けるべきものがわかります。ぜひ、参考にしてみてください。
炎症と戦うスパイス
健康的な食材といえば、新鮮な葉物野菜などが注目されがちですが、香辛料やハーブも負けてはいません。特定のスパイスやハーブには強力な抗酸化物質が含まれていて、炎症を軽減する効果があるのです。その中でも特に抗酸化作用が強く、料理での使い勝手も良いトップ7が以下のものです。
1.ターメリック(ウコン)
2.カイエンペッパー
3.ショウガ
4.シナモン
5.クローブ
6.セージ
7.ローズマリー
ティースプーン半分のセイロンシナモンには、半カップのブルーベリーと同じくらいの抗酸化物質が含まれ、ティースプーン半分の乾燥オレガノは、生ホウレンソウ3カップ分の抗酸化力を持っています[1]。
スパイスのカビ毒を避ける
スパイスとして使われている植物の多くは、強い抗真菌性を持っていますが、それでも一部のカビ菌は保存器内で繁殖します。カビ毒の怖さは皆さんご存知の通り。
カビの繁殖を避けるため、一般的に生産時には滅菌照射が行われていますが、カビを殺すことができても抗酸化物質も破壊されてしまったり、すでに発生しているカビ毒が残ってしまったりする可能性があります。
カビの胞子は環境の中のあらゆる場所に存在します。一度開封されたスパイス類は、時間が経てばカビが繁殖する可能性を持ち合わせています。数カ月経過した古いものはなるべく処分し、常に高品質で新鮮な開封したてのスパイスを使用するようにしましょう。また、高温多湿の場所を避けて保管してください。
容器からスパイスを直接調理中のフライパンなどに振りかけると、容器の中に蒸気が入り込み、カビの発生を促進してしまいます。スプーンなどを経由してから使用しましょう。