思春期の若者から大人まで幅広い年齢層で発症する慢性炎症性疾患のニキビ。毛包や皮脂腺が炎症を起こすことで発症する疾患の1つです。背中や肩にも発生するニキビはありますが、特に、気になる顔のニキビは一刻も早く改善したいですよね。さまざまな原因でできるこのニキビの治療には主に薬が使用されますが、中には少々健康リスクのある成分が使用されている場合も。根本的な食生活とニキビの関係性を検証しながら、改善策を探っていきましょう。
ニキビはどうしてできる?
皮膚の内部にある皮脂を分泌する小さい腺である皮脂腺が集中する顔や額、胸や背中の上部に頻繁に現れるニキビ。この皮脂腺が炎症を起こすことで皮脂が過剰に分泌され、毛穴から排泄しきれない皮脂が詰まることでニキビが発生されやすくなります。また、死んだ皮膚細胞やアクネ菌のような細菌によって毛穴が塞がれることでも発生します[1]。一般的に、脂分の多い特定の食事がニキビの要因になるとも言われていますが、思春期に増加するアンドロゲンや、妊娠初期に活発に分泌されるプロゲステロンといったホルモンの変化が主な要因の1つ[2]。これらに当てはまるすべての人がニキビの発生を経験するわけではなく、遺伝も原因の1つとなりうるため、発生の頻度や時期は人それぞれ[文献]。上記以外にも、ホルモンバランスの崩れる更年期に発生する可能性もあります。