今回注目するのはオキシトシンというホルモン。このオキシトシン、出産や育児に関わる役割を持っていることは従来から知られていましたが、近年その社会性や感情への効果から“幸せホルモン”とよばれるようになっています。
そもそもホルモンとは、体の変化に反応して内臓のいくつかの決まった場所で作られ、血液などを通して体内をめぐり、離れた部位に作用する物質です。複数のホルモンが体内で生成されており、私たちのカラダが正常であることを維持(恒常性:こうじょうせい)するためにとても大切な役割を果たす、いわば “飛び道具”のような存在です。
ところで、世界幸福地図 国別幸福度ランキング2006で、日本はなんと…90位ってご存知でしたか?豊かな国なのに幸せを感じられないなんて悲しいですね。ストレスフルな現代社会をホッコリ、ホンワカと過ごすために、今回はオキシトシンの特徴や心身への効果、増やし方をシェアします。
“幸せホルモン” オキシトシン、その役割や効果とは?
オキシトシンは哺乳類のみがもつホルモンで、大脳の奥に位置する視床下部で作られ下垂体から分泌されます。女性にとっては、出産時の子宮収縮作用(陣痛)や授乳時に母乳を出すために必要なものとなります。また動物実験によると、精子の活性化や受精率の増加にも貢献しているようです。