近年では身近な食材を使った健康維持への関心が高まってきています。生姜も多くの健康効果があることで知られる食材の一つ。今回はそんな生姜の効用をあれこれ紹介します。
生姜は古代より薬として使用されていた!
生姜と言えば、すりおろして薬味として付け加えたり、体を温めたいときに紅茶に加えたり、さまざまな使い方がありますよね。風邪をひいたかな、というときに生姜を食材として取り入れる方も多いのではないでしょうか? 実は、生姜は古代よりインドを中心にアジア一帯で薬物的に使用されていたのです[1]。生姜の根茎には抗菌作用、抗ウィルス作用、抗酸化作用、抗寄生虫性など、さまざまな作用があり、先人たちはその効果に気づいていたのでしょう[2]。
「風邪には生姜」というのはほぼ常識となっている感じですが、生姜には他にもたくさんの健康効果があります。以下、その一部を紹介します。
生姜に秘められたさまざまな効能
1.抗炎症作用:生姜の抗炎症作用はイブプロフェンなど非ステロイド性抗炎症薬とも肩を並べるほどで、頭痛や生理痛などを和らげる可能性も示されています[3][4]。
2.消化器官の改善:生姜には吐き気を和らげる作用があります。そのため、乗り物酔いや妊娠中のツワリにも効果的で、1日に1グラムほどの摂取で効果がみられると報告されています[5][6]。
さらには、胃の粘膜を守りながらピロリ菌の増殖を抑制することで、胃潰瘍の症状の低減にもつながります[7]。
3.代謝の向上:生姜を摂取することで代謝や脂肪燃焼が期待できます[8]。そのため、痩身にも効果的です。