「揚げ物がタバコと同じくらい健康に悪い」
以前にgeefeeの記事で掲載した揚げ物料理の健康リスク。酸化した油や高温での調理がいかに体に悪いかをお伝えしました。特に、料理用に使用されている植物油の多くが酸化しやすい特性を持ち、その酸化した油が人の健康に無視できないレベルの悪影響を与えます。また、高温調理によって様々な有毒物質が発生することも知られています。日本では揚げ物の害があまり広く認識されていない現状がありますので、タバコと同じくらい健康に悪いと知ってびっくりされた読者も多いと思います。この揚げ物、実はいろんな料理に潜んでいて、気づかずに食べている可能性があります。また、厳密には揚げ物ではなくても揚げ物と同様の害のある「揚げ物もどき」料理もたくさんあるのです!今回は、見た目だけでは判断が難しい健康リスクが懸念される高温調理の食品の見分け方にフォーカスしていきます。
高温調理による有害物質―過酸化脂質、アクリルアミド、AGEなど
揚げる、焼く、炒めるなど、120度以上で調理された食材から、アクリルアミドが生成される可能性があります。これは、アミノ酸や果糖やブドウ糖などの炭水化物が加熱された際に化学反応が起きて生成される有害物質。発ガン性があると言われています[1]。また、高温で酸化しやすいオメガ3やオメガ6脂肪酸が有害な過酸化脂質に変化し、タンパク質と糖が加熱されると有害なAGEs(終末糖化産物)が生成されます。多くの食材が持つ成分や栄養素は、高温調理によって、有害物質を生成するのです。