前回の「自分に合ったダイエットを見つけよう。世界で流行中の食事法12選(前編)」に引き続き、今回は<伝統的ダイエット>と<栄養の偏りに気を付けたいダイエット>の2種類から全部で5つの食事法をご紹介します。
<伝統的ダイエット>
8)パスタ食べ放題とは違います(地中海式ダイエット)
地中海式ダイエットは、クレタ島、ギリシャ、南イタリアなど地中海沿岸地域の人々の栄養習慣をもとにした食事法で、以下のような特徴があります[1]。
・新鮮な野菜や果物、ナッツ類、豆類、全粒の穀類、種子類を多く摂る
・オリーブ油を摂る
・魚を多めに摂る
・乳製品や肉類は控えめに(週に4個程度の卵、少量の赤身肉)
・赤ワインを少々
地中海食は生活の質を高め、病気リスクを低下させるとして広範に研究されています[2]。
9)海外でも支持者がいます(日本の伝統食)
皆さんよくご存じの日本の伝統食も、世界で注目される健康的な食事法の一つです。魚、発酵性大豆食品、季節の野菜、低脂質、コメを中心とした高炭水化物・低脂質ダイエットです。日本人の寿命の長さを理由にもてはやされたりしていますが、塩分過多ではないか? 寿命は長くても健康寿命はあまり長くないのでは?といった問題点も指摘されています。
<栄養の偏りに気を付けたいダイエット>
10)ダイエットというよりは宗教?(マクロビオティックダイエット)
中国の伝統医学の陰陽理論などの影響を受け、日本の思想家の桜沢如一が1928年に考案したと言われるマクロビオティックダイエット。身体と環境の両方で陰陽のバランスをとる菜食主義の低脂肪食をベースとしたダイエットです。タンパク質、炭水化物、脂質、さまざまなビタミンやミネラルをバランス良く摂取することで陰陽のエネルギーも整うと考えます[3]。
マクロビオティックの思想では、身体の健康だけでなく、生態系や自然な生活秩序も支えるような自然食品を食べるように心がけます。地元産の農産物、農薬不使用の有機食品、旬の食べ物、新鮮で生食できるもの、そして肉や乳製品や動物製品より植物由来のものを摂ることを勧めています[4]。