こんな種類の中国産野菜に注意?
週刊誌などで一時期話題となった中国産の危険な野菜リスト。ややゴシップのような印象を受けますが、実際にはどうなのでしょうか?違反事例や海外の情報を基に検証していきます。
白菜
geefeeでもたびたび登場する発ガン性物質のホルムアルデヒド。海外のメディアでは、鮮度を保つためにこのホルムアルデヒド溶液が噴霧された白菜が発見されたと報じられています[#]“Chinese Cabbages Dipped in Chemicals to ‘Guarantee Freshness.’” 2012. May 7, 2012. https://www.theepochtimes.com/chinese-cabbages-dipped-in-chemicals-to-gu.... 。このホルムアルデビドの検出テストが実施されたのは山東省。中国で最も農産物の輸出量が多い地域です。水で洗い流せば人に対して悪影響がないとされていますが、ホルムアルデビドは毒性が強いため、微量だとしても体内に取り入れたくない化学物質の1つであることには変わりありません。
キクラゲなどの乾燥、冷凍野菜
過去に残留農薬の違反事例があったキクラゲ。基準値を超えた有機リン系殺虫剤のクロルピリホスがたびたび検出されています[#]“[「平成27年度輸入食品等モニタリング計画」の実施について].” n.d. Accessed January 5, 2022. https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/00.... 。里芋も同様に過去に違反事例が報告されています。違反事例は冷凍野菜や乾燥食品でみられる傾向にあるため、スーパーなどでの購入時には産地を確認する癖をつけましょう。
ニンニク
さまざまな健康効果が期待できるニンニクですが、世界で生産されている約80%が中国産のニンニクです。日本のスーパーでも非常に安価で売られているのを見かけますが、隣に置いてあるのがやや高めの値段の青森産などの国産。中国産と青森産では色も形も全然違うことに気が付きます。中国産はどういうわけか染み1つない光沢のある綺麗な白色。対して日本産は形の悪いうす茶色系の色。中国産は塩素で漂白し人工的に白くさせているということがEuropean Parliament(欧州議会)をはじめ多くのメディアで問題提起されています[#] “Exports of Chinese Garlic.” n.d. Accessed January 5, 2022. https://www.europarl.europa.eu/doceo/document/E-8-2018-005257_EN.html. [#] Scaccetti, Jena. 2018. “Why Chinese Garlic Is Bad: The Ugly Truth.” Agent Nateur. October 4, 2018. https://www.agentnateur.com/blogs/agent-tips/why-chinese-garlic-is-bad. 。実際にスーパーへ行った際に、一度確認してみると良いでしょう。その違いは、一目瞭然。できれだけ国産を選ぶようにしましょう。また、ニンニクを漬けた加工食品は中国産であることが多く、しかも添加物まみれ。例えばこんなの。
原材料:にんにく、漬け原材料名:醤油(大豆・小麦を含む)・調味料(アミノ酸等)・ぶどう糖果糖液糖、酸味料・甘味料(ステビア)(醤油に保存料安息香酸含む)原産国中国産(にんにく)高原風味
食べ過ぎたらスタミナが付くどころか、体調不良の原因になるでしょう。
落花生
残留農薬だけが違反事例ではありません。アフラトキシンなどのカビ毒も検査対象です。中国産の落花生はカビ毒で検査を通過できなかった事例が多くあります。ナッツ類はこういったカビ毒に汚染されるケースが少なくなく、海外の研究でも中国南部産の落花生におけるアフラトキシン汚染が懸念されています[#] Liao, Boshou, Weijian Zhuang, Ronghua Tang, Xinyou Zhang, Shihua Shan, Huifang Jiang, and Jiaquan Huang. 2009. “Peanut Aflatoxin and Genomics Research in China: Progress and Perspectives.” Peanut Science 36 (1): 21–28. 。アフラトキシンは免疫不全やガン、アレルギー疾患などの深刻な病気を引き起こすと言われている有毒性の高い物質です。海外産の食品に発生する傾向にありますが、日本でも検出例が。過去の記事を参考にしてみてくださいね。
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