スーパーやコンビニなどで売っているサラダ仕立てのカット野菜。共働きの家庭や、日々忙しく過ごしている人にとって、下準備の手間が省けて非常に便利な食材。生野菜を切って詰めただけのような印象があるこのカット野菜ですが、実はそうでもないのです。今回は、このカット野菜の安全性にフォーカスしていきます。
次亜塩素酸ナトリウムで殺菌されているカット野菜
加熱せずに袋詰めにされるカット野菜は、調理過程における重要管理事項として厚生労働省より殺菌が義務付けられています。よって、このカット野菜は生野菜ではなく、加工食品に分類されます。この殺菌の工程で使用されているのが次亜塩素酸ナトリウム液。大腸菌などの細菌の増殖リスクを抑える等、品質と安全性を保持するために重要な働きがあるのですが[1]、問題はこの次亜塩素酸ナトリウム液自体の安全性。アメリカでは日本と同様に使用されていますが、ヨーロッパではその安全性が疑問視され使用禁止となっています。