低炭水化物、高脂肪の食事法であるケトジェニックダイエットに関する情報はgeefeeでも度々特集していますが、その効果としてまず体に顕著に現れるのが体重の減少です。ケトジェニックダイエットを実践しているgeefeeのスタッフも1か月で4kg減少(2か月経過の現在では6kg減少)の成果が表れていますが、同時に筋肉量も落ちるのでは?という懸念もありますよね。特に、炭水化物を摂取しないと筋肉量が落ちると言われていたりしますが、科学的な観点では実際どうなのでしょうか?今回はケトジェニックダイエットと筋肉量にフォーカスしていきます。
炭水化物が筋肉に必要な理由。
人の身体の大切なエネルギー源となるタンパク質・脂質・炭水化物の三大栄養素の中で、炭水化物は体内でブドウ糖に変換された後にその一部がグリコーゲンとして筋肉に蓄えられます[1]。筋肉の主成分はタンパク質になりますが、このタンパク質の分解を抑える働きと筋肉の収縮のためのエネルギー源となるのがこのグリコーゲンです。また、炭水化物の摂取によって分泌が促進されたインスリンはアミノ酸(タンパク質)を筋肉に運び、筋肥大を促進する働きを持ちます。このため筋肉トレーニングの前後にはエネルギー不足を防ぐために炭水化物が必要と言われています。