残念ですが、太らずに乳房を“大きくする”ことは不可能かもしれません……。でも、太らずにバストを美しく“魅せる”ことは可能です。
みなさんは“乳房を大きくしたい”のでしょうか? それとも、“バストを美しくみせたい”のでしょうか? 今回は、多くの女性のみなさんが気にされているバストに関する簡単な知識を学びながら、美しい “魅せバスト” を手に入れるための運動をシェアします!
女性の乳房は胸の皮膚や筋肉から伸びる靭帯(じんたい)で吊り下げられている
女性の乳房は、主に”乳葉や乳腺”という赤ちゃんが飲むミルクを分泌する部分と、その乳腺を守るための”乳房内脂肪組織”という脂肪の集まりからなっています。そしてこの乳房は、表面の皮膚やその下にある筋肉(みなさんマッチョな上半身、腹筋の上にあって胸の前で左右2つに分かれている筋肉、”大胸筋” をご存知ですよね?)から “クーパー靭帯” という靭帯によって吊られています[1]。
じゃあ、乳房の脂肪を増やして大胸筋を鍛えればバストは大きくなるの?
当然ながら脂肪や靭帯は筋肉とは違って、鍛えて大きくすることは不可能です。脂肪を増やすためには太ればいいのですが、「女性ホルモンの摂取などによって乳房に集中的に脂肪をつけることができる」といった情報は、その科学的な根拠が見つかっていないのが現状です。
また、大胸筋には肩を内側に巻き込む働きと胸(専門的にいえば“胸郭 [ きょうかく]”)を前に引き下げる働きがあります[2]。この筋肉をストレッチをせずに鍛えすぎるとどうなるでしょうか?……はい、“猫背”の完成です。
猫背の原因は鍛えすぎだけではありません。長時間のスマートフォンやパソコンの使用など、現代社会には猫背の要因になることがたくさん[3]。海外には下の画像のような人間の進化と退化を表している面白い風刺画もあるくらいです。