人の生命活動を維持するために重要な役割を果たす必須ミネラルは全部で16種類ありますが、その中でも、300以上もの体内の酵素に含まれる元素として体内で機能する亜鉛は[1]、ウイルスに対する保護効果があることも海外の研究や文献で示されています。コロナ対策だけでなく、これからの風邪が流行する季節に免疫力を高めていくには亜鉛はしっかりと摂取しておきたいところ。でも、吸収を阻害する要素などもあるようです。今回は、亜鉛を上手に摂取する方法にフォーカスしていきます。
人が生きる上で欠かせない亜鉛
植物性食品と動物性食品の両者に含まれる亜鉛は、鉄に次いで体内で2番目に多いミネラルで、すべての細胞に存在します[2]。タンパク質やDNAの合成、創傷治癒、免疫機能、酵素活性、肌や髪の健康及び発育や成長等、人の体の機能を正常に働かせるために重要な役割を果たす必須栄養素です。吸収率の低い亜鉛は多くの人が摂取不足と言われ[3]、日本人の平均亜鉛摂取量も推奨量に比べやや低いため、亜鉛欠乏は蔓延していると言えます[4]。