今回シェアするのは、天然の色素「アスタキサンチン」 について。ただの色素ではありません。その抗酸化能力は一般に抗酸化作用があるとされる物質をはるかに凌ぐことも!その効果は健康から美容に関わる分野にまで広く渡ります。ではその効果と効率的な摂取方法を一緒に学びましょう!
アスタキサンチン ~その正体と効果~
アスタキサンチンとは1938年に発見された天然の色素物質。ニンジンやかぼちゃに含まれるβ-カロテンやトマトのリコピンなどと同じく、黄色・橙・赤などを示す天然の色素であるカロテノイドの一種で、様々な健康効果が明らかになっています。目の疲労改善や眼精疲労から来る肩こり・腰痛の軽減[1]、筋肉疲労の回復[2]の他、動脈硬化や高血圧の予防[3][4]、認知機能の改善[5]、糖尿病や認知症、 サルコペニア(加齢による筋肉量の減少)の改善[6]など、予防分野での活用も期待されています。
アスタキサンチンの健康・美容に関わる商業的な利用は90年代初頭から増え始め、ミトコンドリアの機能向上[7]、運動のエネルギー源となる脂肪の利用促進[8]が報告されています。とりわけ美容に関わる効果としては、水分を保持し肌の潤いを守る美肌効果[9][10]も報告されています。
多くの良い効果が次々と明らかになっているアスタキサンチン、そのベースとなっている作用は、これまでも多くの記事でご紹介した「抗酸化作用」です。もともと天然色素カロテノイドには活性酸素を消去する力があります。特にアスタキサンチンはその能力が高く、同じ仲間β-カロテンの40倍、ビタミンE(α-トコフェロール)の550倍、カテキンの560倍、コエンザイムQ10の800倍…ビタミンCと比べると6,000倍…!!であることがわかっています[11]。
カラダの外側も内側もいつまでも美しくありたい…と願う皆さんにとって、これだけの高い抗酸化作用は魅力的。アスタキサンチンを摂取してみたくなりますよね?ではどのような食品に多く含まれているのでしょうか?