みなさん、通称「バッキーボール」と呼ばれる60個の炭素原子で構成されたC60フラーレンという分子をご存知ですか?1985年に宇宙望遠鏡の科学者チームによって発見され、特殊な構造により分子に安定性と耐久性があることから、物理学、化学、生物学の分野で幅広く研究されているこの炭素原子でできたボールには多くの健康上の利点があると考えられていて、多くの研究がなされています。今回は、その炭素原子C60の健康効果を見ていきましょう。
炭素原子C60ってなに?
もともと宇宙で発見されたサッカーボール型の分子であるC60フラーレン[1]は、自然界ではススや岩石からも見つかっているスーパー炭素。ナノテクノロジーを使って人工的に作ることができ、サプリメントや化粧品にも応用され始めています。
スポンジのようにフリーラジカル(活性酸素)を吸収してしまう効能があり、その抗酸化作用はビタミンEの数百倍と言われ[2][3]、ビタミンC、E、Aなどの抗酸化物質は一度活性酸素を除去するとその後の抗酸化作用を失ってしまうのに対し、C60は長時間持続する点[4]で非常に優れています。