5月〜7月か旬の梅の実ですが、この時期は「梅仕事」として、青梅を漬けて梅酒や梅シロップを作ったり、梅干しを仕込むご家庭が多くなっていると思います。
実は世の何気ない習慣の中には意外と知られていない危険が潜んでいて、身近な食品の中にも毒性のある物質が含まれていたりします。
その1つが 「梅酒」 です。実は梅酒には発ガン性物質が含まれています。それは 「エチル(エチレン)カーボネート」 といいます。
(このお話は「梅酒は毒だから吞んじゃダメ!」ということではなくて、豆知識みたいな感じで読んで下さいね。)
発がん性物質「エチル(エチレン)カーボネート」が含まれている梅酒
ご存知かと思いますが、もともと梅のようなバラ科(サクラ属)の植物には毒があるといわれています。これらの植物の花や葉、未熟な果実や種子には、青酸(シアン)配糖体が含まれていて、未熟な種子などを摂取することにより、胃酸や腸内細菌が持つ酵素の作用により体内でシアンが生成してしまうことがあります。ヒトがこれを食べた場合、胃酸などにより有毒性を発揮する恐れがあり、痙攣や呼吸困難、さらには麻痺状態になって死亡することがあるといわれています。