第4次激辛ブーム、、と言われるくらい日本の食産業で人気が沸騰している辛い食べ物。この辛さのもとである物質は幾つかありますが、唐辛子系の辛さの正体はカプサイシンという物質。代謝や冷え症の改善など健康にプラスの側面がある一方で、マイナスの側面もあると言われています。今回は特に辛い物好きは注意したい辛い食べ物の健康へのインパクトをお伝えします。
辛い食べ物が病みつきになる原因は脳内のエンドルフィン。
苦手な人は一切食べない辛い食べ物ですが、好きな人は病みつきになり激辛度もどんどんエスカレートしますよね。そもそも辛いという感覚は味覚ではなく、実際には、顔の感覚を脳に伝える三叉神経が刺激されることによる灼熱痛、すなわち痛みです。この痛みが脳に伝達されることで、鎮痛作用や多幸感をもたらす神経伝達物質のエンドルフィンが放出され痛みの抑制作用が発生します。また、この際に快感や多幸感をもたらすアドレナリン・ノルアドレナリンの前駆体で神経伝達物質のドーパミンが放出されるので、いわゆるランナーズハイのような陶酔感を引き起こします。辛い食べ物で得た痛みから結果的に多幸感を味わうことになるので、再び脳が辛い食べ物を求め、辛い物がやみつきになってしまうわけです。