厚生労働省が発表した平成29年の痔核の患者数は11,700人。これはあくまでも痔核の診察を受けた人数で、実際には自覚症状を持っている人、持っていない人を含めると人口の1/3以上と言われています。症状が出たり出なかったり、と波がある上に、最悪死に至るようなことにはならないが故に放置してだましだまし痔とお付き合いしている人も多いと思われます。でも、できれば痔の痛みや出血は改善したいですよね。今回は、一度は試してみたい、自力で痔に対処する方法をお伝えします。
放置しがちな痔とは?
痔の一般的な種類は、肛門の外壁が傷つくことで起こる裂肛(きれ痔)と直腸や肛門付近の毛細血管がうっ血しいぼのように腫れあがる痔核(いぼ痔)の2つ。腫れ、不快感、かゆみなどの軽い症状から激しい痛みを伴うさまざまな炎症が、肛門の内部や外部に発生し、多くの場合出血も伴います。軽症であれば自然に治癒したり再発したりを繰り返し、特に大きな合併症や死に至ることは無いため結局放置してしまう傾向にありますが、出血により起こる鉄欠乏性貧血になるケースもあるので注意が必要。
また、肛門の内側からの出血及び血便を伴う場合もやや注意が必要。痔ではなく大腸癌や大腸ポリープなどの腸の疾患である可能性もなくはないので、血便が出る場合は一応医師に相談するようにしましょう。