砂糖は避けたいけど、人口甘味料もあまり健康に良くないイメージがありますよね。健康の観点からどのように甘味を使うのがベストなのか。これはなかなか複雑な問題。そうしたなか、健康への弊害が比較的少ない甘味料としてよく挙げられるのがステビアとキシリトールです。今回はこれらの甘味料の利点についてフォーカスしたいと思います。
ステビアもキシリトールも100%天然由来!
ステビアは、1500年以上にわたりパラグアイを中心に南米諸国で使われてきた100%植物由来の甘味料。砂糖の300倍甘く、カロリーゼロ。食べても血糖値が上がりません[1]。
キシリトールも果物や野菜の中から見つかった天然由来の甘味料。身体が通常の糖代謝をしていれば、体内でも生成されるものです[2][3]。
この2つには、どのような健康機能があるのでしょうか。
ステビアの健康機能
南米では、何世紀にもわたりお茶として飲まれたり、伝統的な薬用ハーブとして使われたりしてきました。また、日本では1970年代からステビアの研究をしており、安全性が認められています。
1. 抗菌作用と抗酸化作用
ステビアは抗菌作用が強く、特定の細菌の成長を阻害すると考えられています[4]。虫歯の原因となるミュータンス菌への抗菌作用があることが報告されています[5]。また、ステビアのエキスは、高度な抗酸化作用を示し、ある研究ではビタミンEや緑茶よりも高い効力があると報告されています[6]。
2. 血糖値を下げる
健康な人がステビアエキスの成分であるステビオサイドを摂取したところ、血糖値が減少したという研究結果があります[7]。食後に血糖値とインシュリンの急激な上昇を避けることは、様々な生活習慣病のリスクを減らすためにとても重要です。
3.血圧が安定する
またある研究では、ステビアエキスの1つであるステビオサイドを2年間にわたり食事に取り入れただけで、血圧が高めな人の血圧が低下し、安定したという結果が出ています[8]。
キシリトールの健康機能
キシリトールは砂糖のように甘いですが、カロリーは33%低く、ガムやミント、飲料、スイーツ、歯磨き粉などに使われてきました。日本を含む全世界35カ国以上で食品、医薬品、健康食品に使用が認められています。