ベジタリアン、ビーガン、マクロビ、宗教や思想に基づくもの等々、菜食主義は様々な形を取りますが、近年ではもはや特別な思想や主義というよりも、一般的な健康法として全世界で多くの人の生活習慣として取り入れられていたりします。また減量目的のダイエットとしても、植物由来の食事を心がけている人も多いですよね。しかし、魚やお肉を摂らないと不足する栄養素があることをご存知ですか?今回は植物由来の食品だけでは不足してしまう栄養素とその栄養素を補助するサプリメントとの向き合い方をご紹介します。geefeeとしては菜食主義を推奨しておらず、むしろ適度な量の良質の動物性たんぱく質を摂ることの重要性を説いていますが、上手に行えば菜食主義でも健康に生活することが可能と考えています。もしあなたが何らかの理由から菜食主義を採っているのであれば、是非この記事の情報をご参考にしてくださいね。
菜食志向で不足しがちな栄養素
・ビタミンB12
植物性食品にほとんど含まれていない必須栄養素であるビタミンB12は、赤血球の発達や神経の保護、脳の機能維持に必要な水溶性の栄養素です。ベジタリアンやビーガンで不足してしまうリスクが高く[1]、不足すると、疲労[2]や貧血[3]、しびれなどの神経症状[4]、脳の機能低下[5]の原因となります。スピルリナや海苔や海藻類、発酵大豆食品等にも少量含まれています[6][7]が、これだけだと十分な量ではないため[8]、サプリメントで補充する必要があります。
・クレアチン
動物性食品のみに含まれている分子のクレアチンは、筋肉や脳に蓄えられ、即座に細胞のエネルギーとして筋力や持久力に利用されます。肝臓で生成できるため、食事から摂取する必要のない非必須栄養素に分類されていますが、菜食主義者は、体内のクレアチンの量が少ないことが統計的に分かっています[9]。このクレアチンは、主に筋力増強をサポートするサプリメントとして販売されていますが[10][11]、運動パフォーマンスの改善[12]、脳機能の改善[13]の効果も期待できます。また、後者の脳機能の改善は、肉食の人よりも、菜食主義の人の方が大幅に改善したという興味深い研究結果もあります[14]。