サプリメント等で頻繁に名前を見かけるマグネシウムは、骨や細胞内液に多く存在し、多くの酵素反応に関与し、神経伝達や血管の拡張に関わったりと、健康のために幅広い役割を持つ必須ミネラルです。現代人のマグネシウム不足が懸念されていますが、欠乏すると様々な健康問題を引き起こす可能性があります。今回はこのマグネシウムの健康への影響と、その効果的な摂取法について見てみましょう。
マグネシウムはこんなに不足している!
欧米でマグネシウム不足[1]が深刻な問題になっていますが、日本でも同じようにマグネシウムが不足している傾向にあります。以下の表は厚生労働大臣により定められた食事によるマグネシウムの1日の推奨量。
また、以前geefeeスタッフ3人がクリニックで体の必須ミネラルの量を計測してもらった結果、3人ともマグネシウムが大幅に不足していました。サンプル数が少ないとは言え、緑黄色野菜を摂るなど日ごろの食事に気を付けているgeefeeスタッフにとって、これは衝撃でした。マグネシウム量が不足する原因として、野菜、ナッツ類、、海藻、全粒穀類などに多く含まれているマグネシウムが、食生活が戦後に欧米化したことで摂取量が大幅に減少したこと、塩の品質が変化したこと、また、過度なストレスなどが挙げられています。また、近代的な農法の影響などにより、畑の土壌に含まれるミネラル分が昔よりも大きく減少しているため、野菜から摂れるマグネシウムなどのミネラルの量も減っていることが指摘されています[4]。