私たちの体に必要なミネラルを補給する天然塩は、毎日の食生活に欠かせない調味料。減塩ブームにより塩分カットを推奨する傾向にありますが、極端な塩分カットは逆に心血管代謝の疾患など体に悪影響を与える可能性も[関連記事: 「減塩」はもう古い!? 高血圧を防ぐ「適塩」生活のススメ]。適度な塩の摂取を心掛ける必要がありますが、ある研究では、海塩の90%にマイクロプラスチックが含まれている ということが発表されています。みなさん、普段どのような種類の塩を使っていますか?今回は、市販の海塩のほとんどに含まれているマイクロプラスチックの有害性についてお伝えしていきます。
マイクロプラスチックとは?
マイクロプラスチックとは、海洋、河川、土壌などの環境中に存在する微細プラスチック片です。世界中で使用済みのプラスチックの廃棄物が環境中に流出し、その一部は海洋に流入します。海洋にたどり着いたプラスチック片は、紫外線や波の影響で劣化し小さな粒子になるまで自然に粉砕されます。これらのプラスチックは、半永久的に残るとも言われ、マイクロプラスチックを摂取した魚や貝などの生物を通して人の体にも取り込まれています[1]。魚介類に取り込まれたマイクロプラスチックは、再び糞として海中に排出されるので、この汚染物質が永続的に海中に蓄積していくことに。結果的に、海洋の食物連鎖の頂点である人は、高濃度の有害物質を取り込んでいることになります[2]。