人間の細胞内に自然に存在する「Dリボース」は、体内のエネルギー生成に重要な役割を持ち、DNAやRNAの構成要素でもある非常に大切な糖の一種。心臓病や慢性疲労の治療、筋力の向上など、医療や健康の分野では以前より注目を集めていましたが、一般的にはまだまだ知られていないようです。今回はこの「Dリボース」の効果とおすすめの使用方法をわかりやすくご紹介します。
Dリボースって何?エネルギーの鍵を握る自然の糖
糖と聞けば即座に砂糖を思い浮かべ、なるべく摂取を控えなくてはと構えがち。でも糖にもいろいろな種類があり、Dリボースは糖の中でも身体に不可欠な物質。Dリボースがアデニンと結びつけば、エネルギーの主要な貯蔵物質であり運搬物質でもあるATP(アデノシン三リン酸)のアデノシン分子を生成します。したがって、Dリボースが不足すると体内のエネルギーが枯れてしまいます。
また、細胞呼吸に影響を及ぼすNAD(ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド)とFAD(フラビン・アデニン・ジヌクレオチド)を体内で生成する際にもDリボースが使われます。そして、生命の根幹に関わるRNAやDNAの重要な構成要素でもあるのです[1]。
つまり、生物が生物として存在するためには、Dリボースが必要なのです。