スーパーなどで食材を購入する際に、多くの人が安価な商品を選ぶ傾向にあるかと思いますが、購入の際に気になるのが魚です。価格の違う養殖魚と天然魚を目の前に、思わず手にしてしまうのが養殖魚。実際、見た目はあまり変わらなくても、食べてみると味に違いがあるようにも感じます。でも、違いは味だけなのでしょうか?2030年までには養殖魚が人が消費する魚の62%になるとも言われていますが、今回はこの2つにフォーカスしていきます。
養殖魚と天然魚のオメガ3とオメガ6の含有量の違いは?
さまざまな栄養素を得ることができる魚は、特に必須脂肪酸のオメガ3の貴重な摂取源であるのはみなさんもご存じの通り(LINK)。オメガ3といえば、摂取過多による健康リスクが懸念されているオメガ6との適切な摂取バランス (オメガ3:オメガ6 1:1~1:5) がとても大切。オメガ6の摂りすぎにより慢性炎症疾患のリスクが上がる可能性や悪玉コレステロールの酸化の促進などさまざまな健康リスクが懸念されているため、養殖魚と天然魚のこれらの脂肪酸の含有量は気になるところです。ブリとマグロの国内産の養殖魚と天然魚を例にオメガ3とオメガ6の含有量を見ていきましょう[1]。