先日の記事で、知らない間に忍び寄る目に見えない健康リスクをお伝えしましたが、中でも絶妙なバランスを取りながら私たちの毎日の健康維持を助けているホルモン系をかき乱す環境ホルモン(内分泌かく乱物質)は、深刻な問題です。環境ホルモンは、家庭内などの身近な生活圏から大気環境までいたる所に存在し、体内に取り込まれてしまっています。すべての環境ホルモンを排除することは難しいですが、今回はこの環境ホルモンの種類、体に与える影響などにフォーカスしていきます。
環境ホルモン(内分泌かく乱物質)とその健康リスクとは?
環境ホルモンはあくまでも通称。正式名称は内分泌かく乱物資です。ヒトは、環境の変化などに応対し、特定の細胞がホルモンを分泌することによって、代謝や成長、生殖等の体内の機能を調節し健康が保たれていますが、本物のホルモンと似た分子構造を持つ物質が体内に取り込まれることで、内分泌系の働きをかく乱させ体に悪影響を与えます[1]。この環境ホルモン、以下のような潜在的な健康リスクが懸念されています[2]。