世界三大伝承医学のひとつに数えられるアーユルヴェーダ。その偉大な自然治療を支える代表的ハーブがアシュワガンダです。ストレス軽減はもちろんのこと、血糖値の改善、性ホルモン・脳機能の向上など、多くの効能が期待されるスーパーハーブ。その実力とおすすめの摂取方法をご紹介します。
アシュワガンダは知る人ぞ知るインドの古代医療ハーブ
5000年以上前にインドで生まれた伝統医学のアーユルヴェーダは世界保健機構(WHO)も認める由緒正しい自然療法[1]。ナス科の常緑低木のアシュワガンダはアーユルヴェータに欠かせない優秀な“アダプトゲン”として知られています。“アダプトゲン”とは、抗ストレス効果があり、長期間使用が可能な副作用の極めて少ない天然ハーブの総称です。
病気やケガなどの90%はストレスに起因しているといわれている現代。アシュワガンダの抗ストレスパワーはまさに万病の特効薬といっても過言ではありません[2]。とくに注目したいのは、アシュワガンダが警告期・抵抗期・疲憊期というストレスの3つのステージのどの段階にも有効だということ。ストレス学の権威、ハンス・セリエの学説を下記に簡単に紹介します[3]。
アシュワガンダは警告期に緊急発動される過剰な警告反応を低減。さらに抵抗期にはストレスホルモンを減少させます[4]。疲れ果てた疲憊期には、身体に必要な正常な機能を取り戻すため、エネルギー回復をサポートするのです。アシュワガンダはどのストレス段階にも効果を発揮する超優良な“アダプトゲン”といえるでしょう[5]。
アシュワガンダの具体的な効果と効能は?
血糖値を下げる
筋肉細胞の中のインスリン感受性をアシュワガンダが改善し、空腹時血糖値を下げることがわかっています[6][7]。健康な人でも、血糖値が安定すれば甘いもののドカ食いに走りたい衝動が抑えられ、より健康的な生活が送れることでしょう。