主に欧米で健康法として定着している食事スタイルの1つの菜食主義。動物性食品を避けるこの食事法を実践するベジタリアン(菜食主義者)は、アメリカでは人口の約8%の25,600,000人に及ぶと言われ、更に乳製品や卵なども含めたすべての動物性食品を避ける食事法を実践するビーガン(絶対菜食主義者)の人口約19,600,000人を含めると約45,200,000人になると言われています[1]。宗教や倫理などの思想が背景にある場合もありますが、減量などの健康効果を期待して実践している人も数多くいます。こういった欧米の影響を受けて、日本でもメディアでの露出、ベジタリアン対応レストランの増加など、一昔前に比べてベジタリアンになる人、或いは興味を持つ人は増加傾向にありますが、実際にベジタリアンって健康にどのような影響を与えるのでしょうか?今回はベジタリアンが注意すべき健康上の影響にフォーカスしていきます。
主食の炭水化物が与える体重増加や血糖値への影響。
動物性食品を避けるベジタリアンは、肉や魚などの動物性の食品から得る脂質やタンパク質が不足しがち。一方で増えてしまう傾向があるのが小麦やコメなどの穀類を中心とした炭水化物やその他の糖質。動物性食品を食べなければ何を食べても良いと勘違いしているベジタリアンも多く、米やパンやパスタなどを主食として多く食べ、甘いものも特に制限していない傾向に。こうしていては体重が増加するのは目に見えています。実際、低炭水化物の食事を中心としたケトジェニックダイエットを実践したgeefeeスタッフの体重減少も顕著に数値に表れていることからも分かる通り、ベジタリアンであるにも関わらず体重が減少しないもしくは増加している場合、その原因は炭水化物などの糖質の摂取過多にあることがほとんどと思われます。