変えることなく、その個体の特徴や性質を変化させるメカニズムが明らかになっています。この変化、「エピジェネティクス」と呼ばれており、遺伝子の突然変異が主役であるダーウィンの進化論の考え方に大きな修正が必要であるとまで言われています。まだまだ研究が始まったばかりで解明されていない部分がほとんど。でもこの概念のインパクトは健康志向の皆様にはとても大きく、強力なインスピレーションになるはずです。
今日はこの「エピジェネティクス」の概要について理解を深めてみましょう!
分かりやすく!?エピジェネティクスとは
エピジェネティクスとは、DNAの配列には変化を起こさないで遺伝子機能を調節する仕組み、ある遺伝子の働きを後からオンにしたりオフにしたりすることで、生体の形質・性質を変化させる現象[2]…とでも言いましょうか。
私たちの身体の各組織の個人差、身体的・精神的特徴は、ヒト細胞の核の内部で、染色体の中にある2重のらせん構造をしたDNAの間に存在するA(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)配列によって決定される遺伝情報(遺伝子)の違いによってもたらされます[3]。