体に蓄積された重金属はどれくらい?
歯の詰め物や大型魚からは水銀、空気や水道水からは鉛、農薬からはヒ素、などなど。普段口にしている食べ物や環境には有害な重金属がどうしても含まれており、これらをうまく排出しなければ体内に蓄積され、健康を損なう要因になりかねません。日本人は魚介類を多く食べるので、重金属の問題は切実です。
一方、現代人の多くがマグネシウムや亜鉛などの身体にとって必要なミネラルが不足しているといわれています。理由はさまざまですが、農作物が育つ土壌に含まれているミネラル分が昔と比べて大幅に減っているから、というのが理由の1つとしてよく挙げられています。
病気ではないけど何となく健康でない人、多いですよね。その原因が重金属の蓄積や必須ミネラルの欠乏である可能性があります。
この重金属・必須ミネラルテストシリーズでは、
1. 毛髪メタル検査キット(自宅検査)
2. 尿負荷検査(院内検査)
3. オリゴスキャン
の3つの重金属検査を順番にチャレンジ。それぞれに特徴がありますので、検査方法やメリット、デメリットなどを紹介します。
尿負荷検査とは?
前回の毛髪検査では、ほぼ正常値と意外な結果でした(良いことなのですが……)。今度はクリニックで尿負荷検査をすることにしました。まずはクリニックの先生からを次のような説明を受けました。
キレート剤という特殊な薬を内服し、尿を6~8時間溜めておきます。キレート剤が有害金属を集め、尿と一緒に排出するとのこと。そして尿中の有害金属(有害ミネラル)の種類と量を測定し、蓄積量を確認します。
体内に有害金属が溜まっていない人は、排泄される尿中にも有害金属はあまり含まれません。逆に多く蓄積されている人は、尿中からも有害金属が検出されます。キレート剤で有害金属を集めた尿検査でそれを測るというわけです。
体に持っているアレルギーによっては、このキレート剤が合う合わないなどがあるので、事前にしっかりと問診票を記入します。全部で5~6枚くらい。結構な量です。カニなどの甲殻類にアレルギーがある人は、また別の薬が必要のようです。
説明を受けた後は、体脂肪率などを測ります。これにより、体重に対して、水分やタンパク質、ミネラル、脂肪がどれくらいの割合を占めているのかなどが分かるのですが、結構この数字は興味深かったです。ちなみに、僕の数値は……