添加物入りのブラック缶コーヒー
全国公正取引協議会連合会によると、ブラックコーヒーとは、
乳製品又は乳化された食用油脂を使用しない場合に限り表示できる。また、糖類を使用したものにあっては、「ブラック」の文字と同一視野に「加糖」と表示する。
とあります。よって上記以外の食品添加物が入っている場合にはブラックコーヒーと呼ぶことができます。無糖のブラック缶コーヒーであれば、さすがに添加物を入れることはないだろうと思うかもしれませんが、実際には添加物が含まれているものも多いのです。それではどのような添加物が含まれているか実際の商品をみてみましょう。5つピックアップしてみました。
原材料:コーヒー(コーヒー豆(コロンビア、ブラジル、その他))/香料
原材料:コーヒー/香料/シリコーン
原材料: コーヒー(コーヒー豆(ブラジル産、エチオピア産、その他))/香料/乳化剤
原材料:コーヒー/香料
原材料:コーヒー/乳化剤
多くのブラック缶コーヒーには、風味や香りを与えるために香料が添加されます。この香料は、「天然香料物質と合成香料物質に分けられる香料物質と天然香料複合物、熱処理香料又はスモーク香料、及びこれらの混合物を香料とする」、と厚生労働省では定義されていますが、成分の詳細の記載義務がないため、とても曖昧な添加物なのです。よって、メーカーが発表しない限りどのような香料成分が使用されているのかは不明となりますが、コーヒーのような飲料には酢酸エチルやイソアミルアルコールなどの工業製品や家庭用品でも使用されている化学物質が使用されていることがあるようです。微量であれば食品に含まれていても安全性が高いと言われていますが、これらの化学物質は少量の吸引や摂取でも毒性が強く、特に酢酸エチルの長期摂取は内臓に損傷を与える可能性も示唆されています[#]Barnes, Valencia. 2018. “Ethyl Acetate in Food.” November 5, 2018. https://ecolink.com/info/ethyl-acetate-in-food/. 。
また、コーヒー成分の沈澱の防止や腐敗防止のために一部の製品に乳化剤が使用されています。あるマウスを使った研究では、乳化剤は腸内細菌叢に影響を与え腸炎やメタボリックシンドロームを促進する可能性が示唆されています[#]Chassaing, Benoit, Omry Koren, Julia K. Goodrich, Angela C. Poole, Shanthi Srinivasan, Ruth E. Ley, and Andrew T. Gewirtz. 2015. “Dietary Emulsifiers Impact the Mouse Gut Microbiota Promoting Colitis and Metabolic Syndrome.” Nature 519 (7541): 92–96. 。
また、気になるのがシリコーン(ポリジメチルシロキサン)。液体にできた泡などを消すための消泡剤として食品に添加されています。危険性は低いと言われていますが、まさかブラックコーヒーに入っているとは思いもしないような食品添加物なのでできれば避けたいところ。
ただのブラックコーヒーだと思って飲んでいたブランドでもこうした食品添加物が含まれている可能性が高いのです。
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