外出も控えぎみ、在宅ワークで出勤時間が削られた、などの理由で、いつも以上に睡眠時間が取れる環境にある人が多いのでは。睡眠不足による健康への悪影響は周知の通りですが、かといって過剰な睡眠時間が健康へどのような影響を与えるのかはあまり知られていません。厚生労働省によると推奨睡眠時間は年齢や個々によってさまざまなため、日中の活動に支障がないと実感できる睡眠時間が目安とされています。よって、何時間が寝過ぎかは人それぞれになりますが、必要以上の長い睡眠にはさまざまな健康への悪影響があると科学的に示されています。今回は、睡眠時間を多くとりがちな人の健康リスクを見ていきます。
寝過ぎによる健康への悪影響とは?
多くの専門家が推奨する睡眠時間はだいたい約7時間~9時間。9時間以上は過度の睡眠と一般に言われています[1]。日本人の平均睡眠時間が成人で約7.5時間になりますが、10時間~12時間と睡眠を長く取る人もいます。短い睡眠時間や質の悪い睡眠は体に悪影響を与えるというのは以前の記事でも何度かお伝えしていますし周知のことと思いますが、逆に過度に長い睡眠も以下のような健康への悪影響が示唆されています。