ラム肉は牛肉や豚肉と同様に多くの人に親しまれる赤身の食肉。「赤身肉は身体に悪い」といわれた時代もありますが、最近の研究ではラム肉は身体に悪いどころか、むしろ優秀な健康食品だということが明らかになってきています。栄養価が高く健康にも美容にも良いラム肉。その健康効果についてご紹介します。
ラムってそもそもどんな肉? マトンとの違いは?
ラムは羊の肉の中でも生後12カ月までの子羊の肉のこと。生後1年を過ぎた羊肉はマトンと呼ばれます。羊の肉は年齢が高くなるほど固くなり、独特の匂いが強くなり、脂肪も増すため、より柔らかくマイルドな味わいのラムの方が需要があるのです。
ラムは牛肉や豚肉と同じ赤身肉の仲間。ヘム鉄を含むタンパク質のミオグロビンを多く含むと肉は赤くなります[1]。つまり、赤い肉は多くの鉄分を含んでいる証でもあるのです。なかでもラムは鉄分だけでなく、良質のタンパク質や必須ミネラル、ビタミンなども豊富に含む超優良の栄養源。健康的な完全タンパク質食品としてスポーツ選手やボディビルダーなどからも熱い注目を浴びています。それでは、ラムには具体的にどんな栄養素が含まれているのか、次に確認してみましょう。
良質な脂肪と豊富なタンパク質が詰まったラム肉