日本ではニガヨモギ、その他アブサンなどの名前でも知られているワームウッド。日本の道端や草原に分布しているヨモギと同じキク科ヨモギ属ですが、若干種類が異なります。このワームウッドは比較的毒性が強いハーブですが、寄生虫撃退を含めいくつかの健康効果が期待できます。今回は、このワームウッドについてお伝えしていきます。
アブサンとして知られているワームウッドとは?
日本ではニガヨモギ、その他アブサンなどの名前でも知られているワームウッドはヨーロッパ原産のハーブで、アジア、アフリカ、南アメリカ、アメリカと多くの地域で分布しています。何百年もの間、植物全体が伝統的な医療行為として使用されてきたワームウッドは[1]、18世紀にアルコールのアブサンとして親しまれていましたが、幻覚や錯乱といった特性があるため製造、販売が禁止されていました。芸術家のゴッホが愛飲していたというのは有名な話。また、1912年から2007年の間にアメリカでも使用が禁止されていた背景をみると[2]、比較的危険性の高い植物というイメージがあっても不思議ではありませんが、近年、このワームウッドは特定の健康効果が期待できるハーブとして見直されています。